• 宮﨑 秀彦

ハーバード人気No1リーダーシップ講座・吉田氏インタビュー①

最終更新: 2019年7月19日

 ハーバード大学の公共政策大学院であるケネディスクールでは、20年以上に渡って不動の人気No1の講座があります。しかも2位に圧倒的な差をつけて。


 この講座で学べるのは、リーダーシップのあらゆる課題を解決する方法。そんな魔法の様なものがあるのでしょうか?あるんです!あるから20年以上、ハーバードで人気No1なのです!


 教鞭をとるのはロナルド・ハイフェッツ教授。その理論は「アダプティブリーダーシップ」(別名ハイフェッツ論)です。教え子には大統領、グローバル企業CEO、NPO/NGOのリーダーなどの著名人が名を連ねます。


 今回、日テレアカデミアでは、日本テレビに在籍しながらケネディスクールへ留学し、直接ハイフェッツ教授から教えを受けた吉田和生氏による講義をシリーズで配信します。これに因み、一体そのハイフェッツ論とは何なのか?どう役立つのか?など吉田氏へインタビューを行いましたので、是非、動画配信前の事前知識として御覧くださいませ!



 ーーーハイフェッツ教授の授業は何故そんなに人気なのでしょうか?


吉田「これまでハーバードで約3,000人がその講座を受講していて、彼らは1人1個のリーダーシップの課題を持ってきて参加しています。そして講座が終わる頃には全員がハイフェッツ論に基づいて、その明確な解決策を持って帰っているという実績が、人気の理由です。つまり3,000個の課題をハイフェッツ論で全て解決できたわけです」


 ーーーなるほど、凄いですね・・・。リーダーシップの課題と言いますと、吉田さんはどの様な課題を持っていったのでしょうか?


吉田「私の場合は当時日テレで労働組合の役員をやっていて、その中でうまく解決できなかった課題があり、それを持っていきました。ハイフェッツの授業を受けて、あの時の会議でこういう発言をすれば良かったんだと、自分でも驚くほど具体的なレベルで解決策を得ることができましたね


 ーーー受講者の仲間で印象に残る方はいましたか?


吉田「インドから来た女性で、デビアという子がいました。この人はもともとコンサルタントで稼いでいた人なんですが、農村の貧困を解決したいと思って、会社を辞め、給料を数分の一にしてまでして、NPOで活動を始めました。しかし貧困解決のために活動していたはずが、その活動が原因で暴動が起きてしまったという壮絶な経験をしていました」


 ーーーなるほどすごい経験ですね。。。ちなみにハイフェッツ論はそういった経験を積んだ人にしか活用できない様なものなのでしょうか?


吉田「私も教授に質問したことがあります。学びに来ている人の中にはデビアの様な経験をした人もいれば、理論だけ学んできた社会人経験のない人もいます。経験がなければ思考に深みは出ない様な気もしましたが、それでもハイフェッツ教授が言っていたのは『誰でも使えるんだ!』という事。例えば映画を使うことで、大学生やもっと若い人でもリーダーシップについて疑似体験して学ぶ事はできるという事でした」




 ーーーなるほど。では身近な例で解決策を教えてほしいのですが、最近の新入社員は個性を重視してほしい、自分の意見を上司に丁寧に聞いて欲しいという傾向が強いというアンケート結果があるのですが、ハイフェッツ論ではこの場合どういったアプローチをするのでしょうか?


吉田「例えば日テレだと人々の役に立つ良い番組を作りたい。このために社員はその能力を使うわけです。ですが『番組を作りたい!』という想いがどれだけ強くても、はじめからその能力が十二分で、かつ正しく使える人なんて絶対にいないわけです。なので上司は部下が『正しく能力を鍛え、使っているか』を見守り、導いていく必要があります。その際には、最近の「流れ」のように、新入社員の個性を重視し話をよく聞く必要もあるでしょう。ですが、『個性を重視し話をよく聞くこと』が目的ではないですよね。時には注意し修正もします。仕事とは、常に本来あるべき目的に戻しながら行うものということです。これがハイフェッツ論でのコーチングです。」


 ーーーコーチングはもっとプライベートなものだと思いましたが、仕事でも使うものなのですね


吉田「ハイフェッツ論でのコーチングは全て仕事を軸に考えます。例えばプライベートの事情として、部下が子供の学業に関するトラブルで悩んでいるとします。これによって、勤務時間他、就業規則はきちんと守っていても、部下のパフォーマンスが下がり、会社の目的達成に影響が出るとすれば、それは解決しないといけませんよね。

その際は、もちろん程度はあるのですが、その部下のプライベートに愛を持って踏み込むことも時には必要です。こうしたことができないならば、上司は自分の仕事をしていないのです。逆に仕事に影響のないプライベートについてはどんなことであれ、知る必要は無いのです」


仕事とプライベートは不可分と捉えている点が面白いですね。次回はハイフェッツ教授やハーバード大学に関する内容をご紹介します。


インタビューは次の記事へ続きます!


撮影:shops


※2019/7/19に一部修正を行いました。

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