• 宮﨑 秀彦

ハーバード人気No1リーダーシップ講座・吉田氏インタビュー③(最終回)

ハーバード大学No1リーダーシップ講座「アダプティブリーダーシップ(別名ハイフェッツ論)」に関する日本テレビ吉田氏へのインタビューの最終回です。

今回の記事ではハイフェッツ論と日テレがどうリンクするのかを解説します。


第2回の記事はこちらから御覧くださいませ。




 ーーー日テレをより良くしたいというお話を伺ったのですが、社会人で海外MBAを受講される方だと、転職したり起業する方が多い印象です。何故そこまで日本テレビに貢献したいという考えなのでしょうか?


吉田「日テレの先輩にお世話になったからというのがまずあります。そして、私がハイフェッツ論を日本テレビ内で活用することで、日本テレビの優秀な人達がもっと活きるかもしれません。自分はテレビの力を信じているので、日本テレビを通じて社会に貢献したいと思っています。また、オールアバウトグループと資本業務提携を行って、サンプル百貨店というサービスを私のチームで仕掛けていて、これもテレビをもっと良くするためにやっています。


 テレビはいまインターネットに押されていて、全員が危機感を感じています。インターネットと比べると、テレビには時間と場所という制約がある。あくまで個人的な意見ではありますが、これを解決する仕組みの一つがTVerで、ここにキー局が4局載っているというのは凄い事ですが、まだNHKが乗っていないですし、コンテンツも100%は出せていません。人々が求める短尺ものも量が少ないです。これらを解決することはテレビが今すぐやらなければいけないことだと思います。


 そしてもうひとつはテレビを『真のサービスを提供する』コンテンツにしたい。例えばイッテQの海外ロケを考えてみて欲しい。イッテQのネタは、ものすごい時間とお金を使って、最高のロケーション映像と『感動(笑いや涙)』を提供している。これを見て、そのロケ地に旅行したいと思う人が今も何十万人といると思います。それが視聴者のニーズです。それをワンクリックでお届け(買える)できるようにしたい。これがもう一つのゴールで、そこに向かっていま取り組んでいます」


 ーーーなるほど。もう少しチームについて詳しく知りたいのですが、日本テレビのチームは他局とは違うのでしょうか?


吉田「日テレの制作チームは『一人で番組を作っているのではない。チームで作っているんだ』と全員がそういう意識でいます。なのでGoogleがチームの生産性を高める要因として明らかにした心理的安全性がとても高い。例えば現場のADでもスタイリストでも、自分がこうした方がよいと思えば自由に発言できる。もちろん総合演出を頂点としたピラミッド構造になっていて、最終的にはその人が決めるのですが、みんなが『いい番組を作ろう』という目標の元に集まっている。新人も独り立ちできるようになったらチームに貢献するようになる。そして更に強いのは、総合演出同士もチームなっている。24時間テレビがその典型です。一方、他局では視聴率を争うライバルという事が多い。ボトムアップによってチーム力を高めるという所がハイフェッツ論にもハマるのです」



 ーーーなるほど、ハイフェッツ論を学んでみたら、もう日テレでもやっていることだったということなんですね。


吉田「そう。個人ではなくチーム。これは流行的なものではなく普遍的な真理です。もちろん時間の制約がありスピードが必要な場合はトップダウンも否定しません。しかしそうでなければボトムアップでやるというのがハイフェッツ論」


 ーーーでは理論的な話になりますが、なぜ個人ではなくチームが良いのでしょうか?


吉田「チームだと多様性が広がるからです。1つの目標に対して、違う力が働くからチームは強い。チームに必要なのは「共通の目標」と「多様性」です。この2つはセットです。

違う力が存在すれば必ず揉めますが、その中で1つのビジョンにまとまるから勝てるのです。例えばいま存在する生物は、圧倒的な多種多様な競争環境の中から生き残り、時には突然変異をして、変化に適応する事で勝ち残っています。チームも同じで、メンバーの色々な力が働き、環境の変化に適応しつつ目標に向けて一つの力が形成されることで結果が生まれるのです。これがアダプティブ(適応)リーダーシップという名前の所以です」


 ーーーなるほど、例えば会社を立ち上げるとしたら具体的にはどんな人を集めれば良いのでしょうか?


吉田「そうですね・・・テック企業だとすれば、当然技術力のある人は必要です。それから経理、人事、という感じで、目的を達成するためのスキルに応じて人を入れます。この時すでに各メンバーの力は別々の力が働いている状態です。そして、その後にバックグラウンドや価値観が異なる人を加えると、更に環境に対して適応的なチームを作る事ができます」


 ーーー理解できました!ありがとうございます!


3回に渡るハイフェッツ論に関する吉田氏へのインタビュー、いかがでしたでしょうか?

聞きたい事がありすぎてボリュームたっぷりとなってしまいました!


私の率直な感想を言うと、これを使わない手はないです!


「テレビの歴史を変えたい」という吉田さん。

ハイフェッツ論と吉田さんのパワーと熱、そして最高のチームがあれば、実現できるはずです!アカデミアとしても是非ご支援できればと思っています。


大変ワクワクするインタビューでした!

ハイフェッツ論に関する動画は近日配信予定です。どうぞお楽しみに!


撮影:shops

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