• 宮﨑 秀彦

アジリティと機動性ってどういう意味?

 日テレアカデミアの新コンセプト「アジリティサイエンス(機動性科学)」。機動性という言葉は、警察の機動隊や軍隊の機動部隊などで聞いた事がある方もいらっしゃるかもしれません。


 実はAgilityの訳語は、機動性ではありません。本来は俊敏性・敏捷性という言葉で表現されます。ただ、皆さんに比較的馴染みやすいことばで「機動性」として日テレアカデミアでは表現しています。


 気になる方もいらっしゃるかと思いますので、改めて意味を解説します!

1. 3行でまとめると


 ・アジリティ(Agility)は、俊敏性という意味で、状況に適したスムーズな運動性

 ・機動性(Maneuverability)は、戦力を戦略・戦術にスムーズに適応させる運動性

 ・機動性(Maneuverability)よりもアジリティ(Agility)の方が、対象が広い概念

2. アジリティと機動性を辞書で調べると


 辞書を使って言葉の意味を順番に調べてみました。


 2-1. アジリティの意味


 まずはアジリティ(Agility)の訳語を英和辞典で調べてみます。


agilityとは:主な意味 機敏、軽快さ

weblio英和辞典


 「機敏」と「軽快さ」という言葉の意味も日本語辞典で調べてみましょう。


きびん【機敏】

その時々の状況に応じてすばやく心や体を働かせる・こと(さま)。 「 -な動作」 「 -に処置する」

コトバンク


けいかい【軽快】

軽々としていて、動きのすばやいこと。また、そのさま。「軽快な身のこなし」 軽やかで、気持ちがよいこと。また、そのさま。「軽快なリズム」

コトバンク


 イメージするなら一流ダンサーでしょうか。【状況】音楽・相手・観客 ー 【心】聞く&見る&動きのイメージ ー 【体】身体を動かすことがスムーズに連携することで、軽快なダンスとして表現されますよね。




 2-2. 機動性の意味

一方の「機動性」はどうでしょうか?


戦略戦術すみやかに適応できる軍隊運動性

状況に応じてすばやく活動できる能力。 「売り込みに-を発揮する」

weblio


「機動」に絞って調べてみます。


機動(きどう、: maneuver:マニューバ)とは、一般に作戦行動において戦力を適切な時点に、適切な地点に位置させるための部隊の運動である。

機動とは戦闘を構成する最も基本的な要素の一つであり、それは単に部隊の運動(movement)を意味するだけでなく、作戦行動において合理的に選択された運動を指している。より厳密に定義するならば、部隊が単にある地点から別の地点へ移ることは単純に運動と呼ぶことができるが、戦闘状態において敵と相互に有利な位置関係を争っている場面で戦術的な決断の下で実行される運動は機動である。

wikipedia


 機動は軍事用語という事が分かります。分かりやすい表現としては、普通の部隊の移動は「運動」ですが、戦いで勝利する為の「戦術的な意思決定」と「運動」の組み合わせが機動という事が分かりますね。



 2-3. アジリティと機動性の比較

 アジリティと機動性はどちらも意思決定+行動ですので、状況に対する反応プロセスとしての意味は同じです。ただ、表現の対象が異なるという事が言えます。


 Agility(俊敏性):すべての存在について表現できる

 Maneuverbility(機動性):戦力について表現できる


 猫は俊敏性が高いと言えますが、戦力ではないので機動性が高いとは言えません。一方、桃太郎が連れている猿・雉・犬は、鬼を倒すための戦力ですので、鬼ヶ島で酒盛り中の鬼に突撃するのは機動です。このとき犬が言うことを聞かずに突撃が遅れた場合、この部隊は機動性が低いと言えます。


 機動性は軍事用語から転じて、警察やビジネスなど戦いの場で使われる言葉になっています。

 「意思決定」という心の決断の部分が、アジリティや機動性には重要なポイントです。このポイントを押さえて頂ければ、アジリティを高めるには意思決定・行動の両方を含んだ質・スピード向上が必要という事がご理解いただけると思います。


 今回はアジリティと機動性の意味について解説させて頂きました。ご覧頂きありがとうございました!


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