【運営】 日本テレビ放送網株式会社 社長室 企画室 日テレHR

©2019 by 日テレアカデミア

  • Facebook
  • YouTube
  • 宮﨑 秀彦

対話と議論の違い

(当記事は「中原淳,中村和彦著【組織開発の探求】」を元に作成しています)


 独断と偏見で「面白い!」と思ったことを取り上げる当ブログですが、今回は「大人の学びを科学する」で有名な立教大学の中原淳先生の本からご紹介します。


 みなさんは話し合いをする際、対話と議論を分けて考えていますでしょうか?

なんとなく会議がはじまり、なんとなく会議が終わったりして、そもそも何のために集められたんだろう?と思うこともあるのではないかと思います。

 本書は組織開発の本ですので、その文脈で対話と議論について解説されています。組織開発では以下の3ステップを踏まなければならないと述べられています。


①見える化(What?) 組織の問題を可視化する

②ガチ対話(So What?) 問題について、メンバーの意識や認識の違いを真剣にぶつけ合う

③未来づくり(Now What?) 組織の未来のを全員が当事者になり決める


 対話は②、議論は③で行われるものです。

対話とは何か?


簡単な例で説明します。


AさんとBさんが、チームで定めたルールをAさんが守らない事について話しています。

Aさんは守らなくて良いと述べ、Bさんはルールは絶対に守るべきだと主張します。

AさんとBさんは対話をする事にしました。


Aさんは、全社的に優先度の高いプロジェクトを実行しており、他部署と連携しています。そのプロジェクトではスピード感が求められており、古いルールが足かせになっており、かつ影響は少ないので、イレギュラーが許されて良いと考えていたことを伝えました。


Bさんは、Aさんがルールを守らないことにより、管理が複雑になったり、ルールは破って良いという風潮が生まれることを危惧していることを伝えました。


この会話により、Aさんはチーム内の管理の視点、Bさんは他部署や全社の視点がある事に気づきました。


このように自分の意見は保ったまま、お互いの見方や認識のズレに気づき、相手の意見を認める事が対話です。

議論とは何か?


議論とはお互いの見方や認識のズレは関係なく、話し合って決めることが目的です。

このためルールを守る/守らないとは別の選択肢に決まる事があります。

例えばAさんのプロジェクト用の暫定ルールを作るという事に話し合いの末に決まれば、それにAさんもBさんも従わなければなりません。

環境は常に変化していますので、ルールの前提も変わってきます。

その度に率直な対話と議論が出来るチームが良いチームなんだろうと感じます!

62回の閲覧