• 宮﨑 秀彦

相手の感情を知る仕組み

 徳川綱吉の後半の動画は皆さんご覧になりましたでしょうか?まだの方は是非ご覧くださいませ!




 動画についての感想テキストはまた別にアップさせていただきますが、少しだけ今回の動画に絡めて考えてみたいと思います。


 徳川綱吉の変革が衰退していくきっかけとなった1つに、「感情への配慮の欠如」が挙げられています。生類憐れみの令の時期、なんと役人の5分の1を処罰したそうです!


 合理的な判断としては正しかったと思うのですが、人間には感情がありますので、処罰された方は納得できません。また、処罰を逃れた役人の方からしても、いつ自分もそうなるか分からないという状況だとやる気は出ませんので、そちらのケアも必要です。


 この様な話は、チーム運営にはついて回る重要な観点だろうと思います。


 さて、では相手がどんな感情を抱いているかというのは我々はどう判断しているのでしょうか?


 相手の感情の予測には脳の面白い仕組みが使われています。


 目の前の人がボールを投げる動きをするのを見た場合、自分が同じ動きをする様にミラーニューロンという脳の組織が反応します。また、どこかでお皿が割れた音が聞こえた場合でも、自分が割る動作をするときと同じようにミラーニューロンが反応します。(反応するだけなのは、前頭葉が行動を抑制しているからだそうです)


 感情予測では、同じように相手の表情や行動を、自分の行動として模倣します。そして行動イメージを元に感情が想起します。これがいわゆる共感(like-meシステム)の仕組みです。


 ここで気づかれた方もいらっしゃるかと思いますが、相手の本当の感情や事情は関係なく、見た・聞いたことだけで感情が生まれます。さらに厄介なことは、感情というのは自分の内臓の状態の影響を受けやすいということです。同じ表情の相手を見たときに、自身の血圧が高いときと低いときで、受ける印象が変わったという実験データがあるそうです。

 SNSというのは、物理的距離を超えて感情的な報酬を交換する一つの経済の様に思います。上記の通り人間の共感能力には限界があり、共感が暴走し、本当に困っている人の事情や感情は無視される可能性を含んでいます。この課題とどう折り合いを付けていくかという事が、次の高次の問題になっていくのだろうと思います。


 徳川綱吉のテーマをうけて、最後に少しだけ問題提起をしてみました!

 是非コメントお待ちしております!


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